清々しい


高校生になれば新しい道を歩めると期待して滑り込んだけれど自分はなんて馬鹿なやつなんだと結果的に思った。

周りは『じゃ自分から何かやったの?』ってわかったように偉そうになぜか少し怒り気味に問いかけてきた。

もちろん、私だって私なりの努力をした。『どこの中学だったの?』『一緒に移動してもいい?』『一緒に帰ってもいい?』
自分でも吐き気がするような女子の言葉ってやつをいろんな女子にはいた。でもなぜか皆愛想笑いだったし。壁があったし。

かといえ向こうが悪いだなんてことは思ってない。もちろん自分が悪いとも。私は頑張ったさ変わるためによくやったほうだ。自分を褒めるよそこは。

だから結局努力をしたけど独りになってしまうからもういいやと考えた。
休み時間はイヤフォンを耳にさして机に上半身丸めて腕で顔を覆ってすごした。

給食の時間はみんな食堂に移動していたから私は誰もいない教室でしんみりとコンビニで買ったメロンパンかアンパンとカゴメ野菜生活(紫のやつ)を胃袋へとほおりこんだ。

授業はいつだって真剣にやった。リアルに頭が良くなりたかったから。
だけど体育の時間が何より嫌いだった。
なんだか知らないが体育初日でバドミントンで『グループ作ってー』なんて先生が陽気にいうからどうしようかって立ち尽くしてたら当然ぼっち。

だけどぼっちと思われる事を見逃せない馬鹿なプライドが私にはまだあったらしく今にも消えそうな声で近くにいた女子二人に『一緒にいい?』なんて愛想笑いしちゃってさ。どうにかすんだけど。向こうは苦笑いだったわけで、別に体育必要ないしもういいやって思ったから体育の時間はずーっと教室にいた。

頑張ってはいたけどやっぱりぼっちに耐えられなかった私は半年もせずに中退したさ。

今では別にぼっちだと思われることに多少なり恥じらいとかはなくなったけれど。人生逃げてばかりだなと思った。立ち向かったのは褒めたとしても結果がないならそれは無駄なことだ。

だからまた1からいや、ゼロからやり直すしかない。それをやろうとさえしてない私だけれど。

今日はなんだかよくわからないけど少し清々しい気でいる。昨日の夜、嫌な夢を見たけれどなぜか清々しい。理由はわからないけど清々しい。うん、清々しい。

ギターを弾こう🎸