モンブラン食べたい


彼はいつも別れ際に500円玉を私に渡した。
今から乗る電車代と次また彼に会いに来るための電車代。

何度も彼の家に通っては泊まる。
彼は朝早い仕事の時間に起きる自信がないからと夜行性な私を呼んだ。

歌が好きな人だった。
よくカラオケに行った。
そんな彼をふと思い出した。
嫌いじゃなかったけど恋人にするほど好きではなかったひと。彼の歌がある。当時作った歌がある。

それなりによろしくやってたんだ私だってさ。青春だって沢山したさ。大人な青春はまだ出来てないさ。

嫌な思い出もあるけど中学時代は本当に楽しかったな。ちゃらんぽらんで。何したって若さで許された。
スカート短くしてきゃっきゃっ言ってりゃみんな笑ってくれた。


さーて今日はなんだか疲れた。
ママが最近ずっと携帯ゲームばかりやっている。
明日、長女が家に帰ってくる。

私は最近集中力がないから読書をしながら声のない音楽を聴いてる。なかなかいいかもしれない。

モンブランが食べたい。